野菜を食べると健康的なのはなぜ?食物繊維編

食と健康と子育て
Better than new !

野菜を食べると健康的になるのはなぜ?の第二弾。

先回はビタミンとフィトケミカル編でした。

今回は食物繊維編。

食物繊維が不足すると、

  • 便秘
  • 肌荒れ
  • 肥満
  • 糖尿
  • 腸閉塞
  • 高血圧
  • 高脂血症
  • 動脈硬化

などの身体に対する悪影響を引き起こしてしまいます。

特に、便秘との関連について調査したイギリスの医師、バーキット博士の研究から、

  1. 食物繊維の摂取が便秘の改善に効果があること
  2. 食物繊維が不足すれば大腸がんのリスクが高まること

ということが分かっています。

食物繊維と便の関係については周知のことかもしれませんね。

Ryota
Ryota

便が出ていないときには頭がすっきりしない、体調がいまいちになる感じは否めない

今回は、

  1. そもそも食物繊維ってなに?
  2. 食物繊維の効果
  3. 「噛む」ことの重要性

についてお届けします。

そもそも食物繊維とは?

食物繊維とは、「植物中に含まれる成分の内、消化酵素で分解されないもの、栄養として吸収されないもの」のことです。

小腸内で吸収されず、そのままのカタチで大腸に移行し、大腸内で一部は腸内細菌によって分解され、残りはそのまま排泄される。

このように書くと、「食べ物のカス」と思われてしまうかもしれませんが、バーキット博士の研究以降とても重要視されているのです。

食物繊維はからだに不可欠な栄養素、

  1. タンパク質
  2. 糖質
  3. ビタミン
  4. ミネラル
  5. 脂質

に次ぐ「第6番目」の栄養素に位置づけられるようになっています。

食物繊維に期待される効果

食物繊維の主要成分は4つ。

  1. セルロース:不溶性
  2. リグニン :不溶性
  3. ペクチン :水溶性
  4. ヘミセルロース:水溶性

不溶性のセルロースやリグニンは、主に腸内容物を膨らませる働きがあり、大腸を通過しやすくする。排泄が早いほど「植物中に含まれるDNA損傷物質やその他の毒素にさらされる時間が短くなる」と考えらえ、また、繊維質が毒素の一部と結合してその体内の吸収を抑える。

水溶性のペクチン、ヘミセルロースの繊維成分は腸内容物の粘度を高めるので、攪拌効果が低くなって、毒素や栄養成分の動きが遅くなる。水溶性の繊維もまた、特定の化学物質と結合してその吸収を妨げます。

それぞれ、

  • 血中コレステロールを下げ
  • 食後の血糖値上昇を緩やかにする

ことが判明しています。

特に、タマネギなどに含まれるイヌリンという食物繊維の微量成分は、有用菌の増殖を助けると同時に有害菌を減少させる。

水溶性の繊維は総体的にみると、心臓病や糖尿病を予防する効果がある。

以上の通り、野菜に含まれる不消化成分は身体に良い。

噛むことの重要性

ちょっと横道にそれますが、

  • 飲むことと
  • 丸のまま食べるの

との違いは、「噛む」があるかどうかです。

つまり、「食物繊維」に関しては、オレンジやニンジンの果汁を飲んだからといって、丸のまま食べるのと同じ効果は期待できません。

噛むことの効果は、

  1. 肥満防止
    →よく噛んで食べると脳にある満腹中枢が働き食べ過ぎを助ける
  2. 味覚の発達
    →よくかんで味わうことで食べものの味がよくわかる
  3. 言葉の発音がはっきり
    →よく噛むことにより口の周りの筋肉を使うので、表情が豊かになる
  4. 脳の発達
    →よく噛むことによって、脳細胞の働きを活発にする
    子供の知育を助け、高齢者の認知症予防にもなる
  5. 歯の病気を防ぐ
    →よく噛むことで唾液がたくさん出て、虫歯や歯周病を防ぐ
  6. がんの予防
    →だ液中の酵素には、発ガン物質の発ガン作用を消す効果がある
  7. 胃腸の働きを促進
    →よく噛むことで消化酵素がたくさん出て消化を助ける
  8. 全身の体力向上と全力投球
    →力を入れてかみしめたい時に、歯を食い縛ることで力が湧く

の主に8つ。

ということは、食物繊維豊富な野菜をそのまま、モシャモシャと食べるのはとても良いということです。

まとめ

おさらいすると、

  • 食物繊維は第6番目の栄養素である
  • 食物繊維が毒素と結合して吸収を妨げる
  • 豊富な野菜をよく噛んで食べることは、体にとても良い

腸は「健康と美のカギ」であるともいわれていますが、その働きを助けてくれるのは「食物繊維を取る」と「よく噛む」ということ。

ご飯は自分が食べたいと思うものを美味しく、楽しく食べることが一番ですが、少し意識して野菜を食べることが、それを続けていく秘訣かもしれません。

タイトルとURLをコピーしました