有機農家の栽培目的を知り野菜セットの通販・宅配を検討する

野菜の通販と宅配に関して
こんなズッキーニもあります

有機農家の栽培目的は一体なんでしょうか?

例えば、

  • 炭素循環農法
  • バイオダイナミック農法
  • 自然栽培
  • 自然農法

など、各農法が目的となっている農家の方も中にはいるかもしれませんね。
農法はさらに細かく枝分かれしていくもの、その他にもあります。

でも、
これは読者の方からすれば、「そんな農法知らないし聴いたことない」という方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

農法については、以前に、
無農薬野菜や有機野菜の通販・宅配は「農法よりも農家」で選んでみる
という記事を書いております。

私としては農法よりも農家、農法よりも理論や科学的な見解の方が大事だと考ていますので、
特別、読者の方は知らなくてもよいことと思います。

一方で、
食べる側の目線で見たときの目的は「おいしい」や「安心安全」が主な目的だと思います。
その中で、野菜の宅配を検討するときの販売先は

  • 「農家直送」
  • 「宅配サービス会社」

の2つのパターンに大別され、どちらかを選択するかということになります。
言い換えると、

  • 直接農家から「直送」で購入するか
  • 契約農家が「卸し」ている宅配サービス会社から購入するか

という、「直送」か「卸し」かという2つ。

「直送の有機農家」と「卸しの有機農家」の気持ちを考えると、
それぞれの栽培目的が見えてきます。

栽培する側の目的を知り、宅配の検討に役立てていただければ幸いです。

「直送」でお届けする有機農家の栽培目的

私自身もその一人ですが、「直送」でお届けする農家の目的は

  1. 鮮度
  2. 安心
  3. 品種

が主な目的だと思います。

流通について構造的に考えると、

有機農家4.宅配読者
1.収穫2.調製3.出荷5.食べる

となりますから、「鮮度良くお届けしたい」という一つ目の目的についてはお分かりいただけると思います。
(※調製とは、収穫したての野菜についた土や余分な根、葉を落とす作業)

また、
間に誰も入らないということは野菜の「作り手と食べ手」の双方の関係性で成り立つので透明性が高く、
「安心をお届けしたい」という二つ目の目的についてもお分かりいただけると思います。

そして三つ目の目的。
仲介業者を介さないということの大きなポイントは、
野菜の「規格」や「制約」がないということです。

具体的にどういくことかというと、

  • 有機農家自身がおいしいと思う「品種」
  • 規格なども設けられていないような「品種」(一番初めに掲載している写真のズッキーニなど)
  • 仲介業者の制約のない「品種」選び

を有機農家自身で決定できるということです。

野菜の「品種」については以前に、

という記事を書いておりますが、本当にたくさんの種類があるものです。
カボチャ1つとってもたくさんあります。

「品種」は、

  • 「旬」
  • 「鮮度」

とともに野菜の「おいしさ」に大きく影響する要素の一つ。
三つ目の目的は「おいしい」を目的にした「品種選び」。
「品種選び」というのは、有機農家直送の大きな特徴です。

「卸し」で届ける有機農家の栽培目的

一方で、仲介業者を介して有機野菜を通販、宅配を行う有機農家は、
以下の三つが主な目的だと思います。

  1. 収量
  2. 安全性
  3. 品種

流通については、構造的に考えると、

有機農家4.配送宅配サービス会社6.宅配読者
1.収穫2.調製3.出荷5.野菜セットを組む7.食べる

となりますので、
「鮮度」というよりも宅配サービス会社にいかにたくさんお届けするか、買ってもらうか。
つまり、「収量」ということが一つ目の目的になります。

そのためには、宅配サービス会社が設ける「規格・サイズ」
を満たすような野菜を育てる必要があります。

次に、二つ目の目的の「安全」について
宅配サービス会社のお客様は「食べ手」の方々ですから、
安全性に配慮して「有機JAS認証」を有機農家に求める会社もあるでしょう。

大手の宅配サービス会社によっては、およそ5000名の農家さんと契約しているところもあります。
透明性が薄まってしまう分「有機JAS認証」で安全性を確保するということでしょう。

「安全基準」については各会社によって考え方が異なると思いますので、
詳しくは各会社のホームページなどでご確認ください。

三つ目の目的「品種」について
先ほどの「直送」のところでもでてきましたが、性質が少し違います。
違いはなにかというと。
一つ目の目的である「収量」が目的になっていますから、
育てた野菜が「規格」を満たしやすいように「品種」選びを行います。

  • 病気に強い
  • 収量が多い
  • 在圃性に優れている
    ※畑(圃)で種苗を植えた際、品質などに問題がなく収穫し続ける事ができる性質

などが優れている品種を優先して選ぶことになりますから、
「直送」とは選び方の性質が異なります。

まとめ

「直送」の有機農家と「卸し」の有機農家の栽培目的はそれぞれ少し異なっている、
ということがお分かりいただけましたか?

お届け先が異なると栽培する目的も異なるということですね。

また、食べ手の方々の「安全基準」や「安心」、「購入する条件や目的」というのも、
それぞれだと思います。

読者の方に合った販売先から購入いただく際の一助となれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました