外出先でごはんを食べるとき、
たくさんあるメニューの中からどのように選択されていますか?
- 今日の晩御飯は○○にする予定だから
- さっきは○○を食べたから
- 価格帯としてこのくらいかな
と、時間をかけて条件を考えながら決める場合、あるいは、
- これが美味しそうだから
- この料理が好きだから
と、瞬間的に直感で決める場合の大体どちらかに当てはまると思います。
では、
無農薬野菜や有機野菜の通販・宅配を検討する場合はどうでしょうか?
おそらく、通販や宅配を検討されている方は、短期的ではなく長期的に無農薬野菜、
有機野菜をお取り寄せしようと考えられていますよね?
つまり、
- 長くお付き合いできる
- 信頼できる
有機農家、あるいは、宅配サービス会社を探している。
中には瞬間的に直感で決める方もいるかもしれませんが、その場合はやはり、
瞬間的に決めるというよりも、時間をかけて慎重に検討するのではないでしょうか?
- 安全
- 安心
が大前提の「食」ならば、なおさらの話です。
今では、無農薬野菜や有機野菜の宅配において、購入先はたくさんあります。
そんな中から、自分に合った「有機農家、宅配会社」を選ぶ方法について
ご紹介したいと思います。
参考になれば幸いです。
「○○では宅配しない」で選択肢を絞る
無農薬野菜や有機野菜を宅配で購入しようとしたとき、条件は大きく3つ。
「栽培方法、地域、規模」です。
栽培方法については、
- 無農薬で育てられた有機野菜
- 認可されている農薬を使用して育てられた有機野菜
- 無農薬、無化学肥料で育てられた有機野菜
- 無農薬、無肥料の自然栽培で育てられた野菜
- 農薬の使用回数を減らして栽培された減農薬栽培の野菜
また、地域性では、
- 九州
- 東京
- 大阪
- 名古屋
- 関西
- 関東
会社の規模としては、
- 個人の有機農家
- 特定の地域内で複数の有機農家と契約している地域宅配サービス会社
- 全国の有機農家と契約している大手宅配サービス会社
まずはこの中から選択肢を「○○はしない」で絞ります。
例えば、
- 減農薬で栽培された野菜は買わない
- 少しでも農薬が使用されている有機野菜は買わない
- 自分の住んでいる地域以外からは買わない
- 販売先と生産地が違うところからは買わない
- 個人の有機農家からは買わない
などと、取捨選択の「捨てる」を繰り返し行います。
大方このくらいで選択肢はかなり絞られると思うのですが、
さらに他の条件も見てみましょう。
例えば、野菜セットの中身については、
- 珍しい野菜ばかりなのか
- 日ごろ使いやすい野菜なのか
- 野菜がカットされているのか
- 野菜以外のモノも含まれるのか
- 価格帯はどのくらいなのか
など。
また、野菜を栽培している生産者については、
- どんな経歴を持っているのか
- 栽培に対する考え方はどういうものなのか
- 野菜セットはどんな考えで詰め合わせているのか
- どの地域で栽培しているのか
という「安全安心」の土台となる、信頼性、透明性の部分など。
条件はたくさんあるように感じるかもしれませんが、
「栽培方法、地域、規模」で選択肢を「捨てる」ことができれば、
自然と条件が定まってきます。
条件をプラスするのではなく、どんどんマイナスすることで選択肢を減らしていきましょう。
直感的に「○○はしない」で選択肢を絞る
先ほどは、「条件を捨てる」ということを繰り返して販売先の「選択肢を絞る」
ということをしてきました。
でも、
案外「直感」、「感覚的」というのもいいかもしれませんね。
- なんとなくイヤだな
- なんとなくこっちかな
- なんとなくやめておこう
と感じて判断していることは日々の中であると思います。
そういった感覚で「捨てる」というのも一つの手。
ある程度のところまで選択肢を絞ることができたのなら、
最後は直感で感覚的に決めてもいいのかもしれません。
「安全かどうか」という基準は、頭で考え続けて答えが出ることだと思いますが、
「安心できるかどうか」という基準は、いくら頭で考え続けても答えが出ません。
「安心」は「安全を委ねた人や会社」のことを信頼できるかどうかですから。
最終的には感覚的に判断しているのだと思います。
最後に参考になればと思い、「無印良品」の判断基準を載せておきます。
無印良品はブランドではありません。無印良品は個性や流行を商品にはせず、商標の人気を価格に反映させません。無印良品は地球規模の消費の未来を見とおす視点から商品を生み出してきました。それは「これがいい」「これでなくてはいけない」というような強い嗜好性を誘う商品づくりではありません。無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくこと。つまり「が」ではなく「で」なのです。
しかしながら「で」にもレベルがあります。無印良品はこの「で」のレベルをできるだけ高い水準に掲げることを目指します。「が」には微かなエゴイズムや不協和が含まれますが「で」には抑制や譲歩を含んだ理性が働いています。一方で「で」の中には、あきらめや小さな不満足が含まれるかもしれません。従って「で」のレベルを上げるということは、このあきらめや小さな不満足を払拭していくことなのです。そういう「で」の次元を創造し、明晰で自信に満ちた「これでいい」を実現すること。それが無印良品のヴィジョンです。参照:無印良品からのメッセージ2002
まとめ
自分に合った「無農薬有機野菜セット」を探す方法として、
「○○はしない」で選択肢を絞るという方法をご紹介しました。
具体的には、
- 「栽培方法、地域、規模」などのカテゴリから条件をどんどん捨てる
- 最終的には直感的な決め方もあり
条件を付け加えるというよりも、そぎ落としていく感じです。
案外その方が「シンプル」で、「本質」だけが残るように思います。
以上、参考になれば幸いです。