無農薬有機野菜セットを一番宅配している、食べているのはだれ?

野菜の通販と宅配に関して
原木シイタケの栽培を行う人も、レアポケモン化しています

無農薬有機野菜セットを一番宅配している、食べているのはだれでしょう?

  • 大手宅配サービス会社の社員?
  • 地域にある宅配サービス会社?
  • さまざまな野菜の宅配サービス会社から野菜を取り寄せている食べ手の方?

結論を先にいってしまうと、「無農薬有機野菜セットを定期宅配している有機農家自身」

ほぼ毎日、毎食といっていいほど、我が家では私自身が育てた野菜が食卓には並びます。

朝ご飯のお味噌汁、お昼のおかず、夜のサラダなど。

私は朝、昼、晩と家でご飯を食べることがほとんどですので、外へ出かけて外食する以外は、コンビニなどでお弁当を買ったりすることもありません。

たくさんの会社から取り寄せて無農薬有機野菜セットを食べているのか?
という問いに対しては、そうではないかもしれません。
取り寄せをして食べ比べをしている方の方が取り寄せた品数としは多いでしょう。

でも、定期的に食べ続けているという点では、「無農薬有機野菜セットを定期宅配している有機農家」の右に出る方はいないと思います。

もしいたとしても、同じくらいの頻度のはず。

実践している一有機農家として、

  1. 無農薬有機野菜を育て、セットを組み
  2. 料理の作り手に野菜を届け、料理してもらい
  3. 食べる

ことを日々続けている中で、また、地域の有機農家の方々と関わりあう中で
感じていることを綴りたいと思います。

参考になれば幸いです。

無農薬有機野菜セットを定期宅配している有機農家はレアポケモン?

日本でポケモンを知らない方はいないと思います。
1996年のゲームボーイから始まり、2018年の今現在も「ポケモンGO」で人気のようですが、
物語の中で主人公がたくさんのキャラクターに出会います。

その中で、めったに出会わないのが「レアポケモン」という分類のポケモン。
遭遇する確率が低く、そのレアさには種類が色々あるそうですが、
「無農薬有機野菜セットを定期宅配している有機農家」もそれに近い気がします。

インターネットで野菜の通販や宅配を探すと、
やはり大手の宅配サービス会社や地域の宅配サービス会社が、主として表示されるはずです。
最近では、相次いで大手の宅配サービス会社同士が統合するというニュースもあり、
大手の勢いは増しているように思えます。
もし、検索結果の中で、いち個人の有機農家が出てきたときならば、その遭遇はかなりレアかもしれまん。

Ryota
Ryota

なぜなら、日本の農業者数は、慣行栽培(農薬を使用して栽培する)の農家が99%を占めていて、有機農家の数としては全体の1%に満たないのが現状です。

高千穂や周辺地域の有機農家さんにおいては、数種類の有機野菜を季節に応じて栽培する人の方が、
インターネットで野菜セットの通販や宅配を行う人より多いです。
その中では私自身くらい(私が知る有機農家さんたち20名くらいの中で)。

そういった有機農家の方々は、自分で育てた野菜はもちろん食べると思うのですが、
よく料理で使う根菜類や葉菜類、果菜類などすべては揃わないので、
購入したり、他の農家と交換したり、家庭菜園で育てたりと、
なんかしらの方法をとっていると思います。

年間におよそ50~100種類程度の無農薬有機野菜を育て、
野菜セットとして通販・宅配する有機農家は全国的にもごく稀なのだと思います。
上記の通り有機農家の数は日本全体の1%に満たない、かつ、
定期宅配する有機農家はその1%の中のさらに少数に当てはまりますからね。

日々食べ続けることで必要に思う「料理のつくり手の目線」

日々、私自身が育てた野菜を食べ続けて思うことは、以下の通りです。

  • 収穫前、収穫中の野菜の味を確認(試食)する
  • 料理するときに野菜のバランスが良いか確認する
  • この野菜はこういう風に食べても美味しいな、といった料理のアレンジの発見がある
  • こういう野菜があるといいなと思って試験的に栽培する

など。

「野菜を一つのセットに詰め合わせる」ということは、野菜を育てることとはまた違う

  • バランス感覚
  • 新たな野菜、品種への好奇心
  • 食や料理への興味、関心

といった力もいるのではないかなと感じています。
「料理を作る側の作り手からの目線」が必要とでもいいますか。

栽培にプラスアルファで身に着けるべき感覚が、
「無農薬有機野菜セットを通販・宅配する有機農家」には必要だなと、
日々食事をする中で感じています。

まとめ

無農薬有機野菜セットを組む有機農家は、「有機野菜の作り手であり、一番の食べ手でもある」
そして、「一番の食べ手であり、料理する側のつくり手の目線も備えている」ことが
より良い有機農家なんだなと感じています。

日々食卓を囲むときは「楽しみたい」と思っていますが、ときには、
お寺でお坊さんたちが頂くときのように、正座して、目を閉じて、集中して、
ご飯を食べてみてもいいかもしれないなと、このコンテンツを作成しながら思いました。

最後までお付き合いいただきありがとうございまいた。

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