価格はどうやって決まっているのでしょうか?
例えば、製造業は、コストを積み上げて計算します。
「直接費+間接費+一定額の利益=販売価格」
直接費である原材料費、労務費、物流費などの製造原価に、
間接費である広告費、販売促進費、減価償却費などがプラスされ、
一定額の利益を持たせる。
また、小売業の場合は
「仕入れ原価+人件費+販売促進費+一定額の利益=販売価格」
と、なると思います。
では、無農薬野菜や有機野菜の通販や宅配ではどうでしょうか?
有機農家が、会社が、買い手のどこを見ているのかという内容です。
参考になれば幸いです。
無農薬有機野菜の通販・宅配における費用と価格
無農薬有機野菜の宅配における価格は、
「直接費+間接費+利益=販売価格」
となります。
農業も生産し販売するという見方をすれば、製造業と同じです。
では、具体的にどんな費用が掛かっているのかというと
直接費であれば、
- トラクタや軽トラなどの燃料代
- ビニールやひもなどの消耗品
- 堆肥や肥料などの農業資材
- 有機野菜でも農薬を使っていればその費用
など。
間接費であれば、
- インターネットで販売していれば通信費
- 広告を使っていれば広告費
- お手伝いさんなどがいれば人件費
- 宅配便にかかる荷造運賃費
など。
この二つに対して利幅を持たせていることで販売価格が決まります。
単純な話ですが、
「コスト+一定額の利益=販売価格」
⇒買い手が支払う費用 となります。
もし、利益が一定額得られるとするならば、
- コストは安い方が価格は安くなり、買い手は嬉しい
- 生産者も低コストの方が経営的に嬉しい
農家が再生産できる価格、かつ、買い手も喜ぶ価格であれば、
買い手はその農家から継続的に購入することができるので、
その関係が両者にとって一番好ましいカタチです。
※有機農家から無農薬有機野菜の直接宅配で農家と消費者の想いを共有
と、ここで、
無農薬野菜や有機野菜の宅配でかかる最小限の費用を考えると、
「野菜を育てる費用+野菜を輸送する費用」
だけです。
それ以外にかかる費用は、「余分」という言い方ができてしまうかもしれません。
価格は有機農家が、宅配サービス会社が、買い手のどこを見ているか
無農薬有機野菜の通販や宅配で何を求められますか?
- 段ボールのデザイン?
- 野菜が加工されているような使いやすさ?
- 野菜以外の生鮮食品も購入できる?
どれが良くてどれが悪いというものではありません。
販売側が買い手のどこを見ているかでお届けする箱一個当たりの価格が決まってきます。
例えば、当園は外装は味気ないです。
なぜなら、
「美味しい無農薬有機野菜を育て、鮮度のいいうちに食卓へお届けする」ことこそが、
野菜に特化した「無農薬有機野菜の宅配」における本質ではないかと考えているからです。
コストをかけるならば「野菜をいかに滋味のある美味しい野菜に育てる」か、
というところに費やします。
その他の、
- 段ボールへのデザインはせず(ロゴマークは開業当時友人の勧めで作っていただきましたが)
- 野菜の一つ一つの個包装は最小限に(+お届けするゴミが増えてしまう)
- 間接費は最小限に
など、といったことを実施しております。
※無農薬有機野菜の詰合せセット

つまり、販売する有機農家や宅配サービス会社が「買い手が何を求めているのかという本質をどうとらえているか」
これが、価格に反映されているはずですので、無農薬有機野菜の宅配を選択するときの一つの指標になるのではないかと思います。
※九州から無農薬有機野菜を宅配_優秀な有機農家を探すポイント
まとめ
野菜の購入は、
これまで商店街などの八百屋で野菜を購入してきた時代から、
スーパーやデパートなどの小売店での購入へと移り変わり、
現代では食品の安全性や健康志向などが相まってネット通販、
あるいはネットスーパーの時代に移り変わってきています。
読者の皆さまが「無農薬有機野菜の通販や宅配」に求めるモノはなんでしょうか?
- 継続できる価格とボリューム?
- あらかじめ加工された使いやすさ?
- 料理や食卓を楽しむため?
- 子供に安心して野菜を食べさせるため?
その本質を再考えることで販売先の選択肢が絞られていくことと思います。
そして、その一つに当園が選択肢に入れば幸いです。