有機野菜や無農薬野菜の宅配で野菜を選べないのはデメリット?

野菜の通販と宅配に関して
「6次「歌」産業」昔も今も農と歌は密接な関係

スーパーで野菜(有機野菜でない慣行栽培のもの)を購入するとき、
・ダイコン、ニンジン、タマネギなどの根菜類
・コマツナ、キャベツ、白菜などの葉菜類
・トマト、ナス、キュウリなどの果菜類
色んな野菜の中から自分が作る料理に合わせて購入しますよね。
これとこれとこれ、とあらかじめ決めて。
有機栽培とは?慣行栽培と対比して考える

ところが、
ネットで宅配サービスを行う個人の有機農家の
・有機野菜(無農薬野菜)セット
あるいは業者の
・有機野菜や減農薬野菜などを含んだセット
は現状、選ぶことはできません。

「それってどうなんだろう?」とか「デメリットかも」と思いませんか?
スーパーだったら選べるのにと。

でも、今回最後までお読みいただければ
「そういえばそうかも」
「案外いいのかも」
と思っていただけるかもしれません。

参考になれば幸いです。

スーパーの野菜は選べているようで選べていない?

前提として、スーパーで取り扱っている有機野菜の品数は、
慣行栽培の野菜に比べて少数なため、慣行栽培の野菜としてお話します。

先ほども書いたように、スーパーにはたくさんの種類の野菜があります。
でも、それぞれの野菜は、ほとんど一種類ですよね?
最近では、カラフルな品種のトマトが複数あるのを見かけるようにはなりましたが、
ダイコン、キュウリ、ナスなどほとんどの野菜が一種類。
しかも、ほぼ毎年、同じ形、同じ見た目、同じ大きさ。

でも、ダイコンで考えると、一般的な青首大根のほかに
・赤大根:外皮は鮮やかな紅色だが、中は白い、肉質歯ごたえのある大根。
・紅芯大根:外皮が緑で中は鮮やかなピンク、水分が多く甘みが強い
・聖護院大根:京都の伝統野菜、肉質が緻密な煮物にすると絶品な大根
など、「品種」は様々あります。

でも、毎年スーパーに並ぶのは青首大根ばかり。

つまり、スーパーでは
・「ダイコン」を買うことは選べるけれど
・ダイコンの「品種」を選ぶことはできない
ということ。

これは、ジャガイモやニンジンその他の野菜でも当てはまります。
野菜の品種はたくさんあります。
その中の一種類だけしか知らないというのは、少しもったいないことかもしれません。

有機野菜(無農薬野菜)の宅配の場合

有機野菜(無農薬野菜)の宅配の場合、上記の例に対比して書けば
・各野菜を買うかどうかは選べないけれど
・色々な品種のダイコンを楽しむことができる
ということになります。

ここで、野菜セットの条件として
「根菜、葉菜、果菜類のバランスが良いこと」
「品種、旬にこだわっていること」
が必要条件ではないかと考えています。

つまり、
・「選べない」ということについては
→根菜、葉菜、果菜類のバランスが良いことで料理しやすくなる
・「色々な品種を楽しむことができる」
→これまで知らなかった色々な品種を味わい、楽しむことができる

と、料理の作り手が思う野菜セットを、野菜の作り手はお届けしなければいけません。
このようなセットは、「スーパーで選ぶ」ということとは反対に、
「すでに野菜が決まっている」ので、選択肢が絞られています。

よくある例えで、
「冷蔵庫にあるもので今日のご飯を作ろう」というものがありますが、
それに近いかもしれませんね。

そして、その野菜たちは旬のものですから、
特別なものでなくとも、いつも良く作る料理であっても、
素材自体の味が引き出されればいつも以上に美味しいものとなるはずです。

「焼く、蒸す、揚げる」シンプルな料理ほど、
・かえって野菜そのものの味を感じることができたり
・ヘルシーになったり
・料理する気持ちが少し軽くなって、楽しめたり
できるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

野菜の作り手は、料理の作り手が求める野菜のことを考えつつも、少し提案もする。
そうすることで、新たな発見があったり、楽しめたり、美味しいと感じてもらえる。

野菜の作り手によってデザインされすぎていない、
野菜の作り手と料理の作り手との間にちょうどあるような野菜セット
をお届けできたらなと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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