「メタボ」という言葉を聞くと、太った成人男性のお腹をイメージしませんか。
太った人を象徴する言葉。
メタボがきっかけとなって引き起こされる危険な病は、糖尿病、高血圧症、脳血管障害、癌など。
自覚症状がないまま進行する怖い病気です。
これまでは成人病と考えられていたメタボですが、最近では子供のメタボも増えています。
成人病という名から生活習慣病という名に変わったのは、子供の頃からの生活習慣の積み重ねが成人病の発症や進行に深く関わっているため。
そしてこの「メタボ」はなんと、野菜にもあります。
健康を意識するときって、ケガをしたり病気を患ったりしたときで、
普段普通に生活ができているときは気にしないことが多いですよね?
私も普段作業をしているときに
・作業中に手を切ったり
・夏場に暑くて脱水に近い症状になったり
・手がバネ指になってしまったり
そういうときによく再認識します。
今回はそんな健康に関わる話。
参考になれば幸いです。
野菜の健康管理
野菜を立派に育てようとすると、ついつい肥料を与えようとしてしまいます。
でも、そうして育つ野菜は、根をしっかりと伸ばして
栄養を探し補給するという「運動」をしないためにメタボになってしまいます。
特に、
与える肥料の中で窒素分が多いと食味・調理特性が落ちます。
理由は、肥料分が必要以上に体内に吸収された場合には
吸収された量に応じて作物の細胞は余分に水分を吸収しなければならないから。
だから、水っぽくなってしまうという訳です。
作物は適度の”栄養”、”運動”、そして、”適度なストレス(気温の変化・雨風など)”が相まって、生き生きとして瑞々しく健康に保たれています。
栄養過剰にならないように腹八分にする。
過保護にすることなく、作物が自立して育ちうる環境を整える。
野菜を健康的に成長させる方法は人の健康的な成長と似ています。
人の健康管理
人の健康管理に大切なのは野菜と同じように”栄養(食事)”、”運動”、”適度なストレス”です。
特に、ストレスは重くののしかかる生活が続くと大なり小なり病気になってしまいます。
病気という字は、身体がおかしくなるということよりも
精神的に参って抵抗力が減退した状態をさします。
人にとってはまずはじめに精神的に健康があって
そしてその次に、肉体的な健康に結びつくような気がします。
イライラすることがあるとついつい甘いものを
いっぱい食べて発散することにつながるように。
食べることはとても大事です。
でも、だからこそストレスになりすぎないように
左脳で理論的に考えて食べるというよりも
右脳で感覚的に食べるというのも良いですね。
例えば、
夏になればキュウリやトマトが食べたくなったり
秋や冬になってくると里芋、人参が食べたくなったりと
身体が欲するものを食べるというように。
メタボな野菜ではなく、健康的に育った旬の野菜こそが
人の空腹を満たすだけにとどまらず人の心や身体を支えることにつながるはずです。
まとめ
普段の食事の中で
「美味しい」と感じることが「継続すること」につながり、
「継続すること」が「健康」につながっていく。
美味しい有機野菜(無農薬野菜)を育てることが健康の土台であると認識し
日々の作業に励みたいと思います。