未来の有機農家を支える二つのもの

百人百様の有機栽培
夕日に照らされている稲穂

夕日に照らされている稲穂

「農業人口 2050年に半減 85歳以上3割」

先日のニュースにてこんな試算が発表されていました(2016年10月)。
これでは国内農業生産を維持できないという結果です。
将来の日本の人口は徐々に減少しながら高齢化すると推測される中で、
農業がその象徴的な産業になってしまう。

今現在、有機農家の数は全体の約0.5%と割合としてはとても小さいですが
この試算結果から、有機農家の人口について簡単に推測し、
これから農業がどのようなものに支えられるかを考えてみます。

 

農業人口の推移

この試算結果を簡単に示すと次の通りです。
・2010年 219万人 (60歳以下:56%、85歳以上:3%)
・2025年 163万人 (60歳以下:50%、85歳以上:22%)
・2050年 108万人 (60歳以下:55%、85歳以上:29%)
→2010年から2050年で農業50%減小し、85歳以上が約30%。

ちなみに、日本の人口の推移は
・2010年 1億2800万人
・2025年 1億2000万人
・2050年 9708万人
→2010年から2050年で約25%減少。

2つの結果を比べると、
農業人口の減少率が日本の人口率の2倍と、減少のスピードが速いです。

 

有機農業人口の推測と未来の有機農家を支えるもの

有機農業の人口はここ数年、年間に数百から千件程度で年々少しずつ増えていますが、
有機農業の数である0.5%で年々推移するとして単純計算します。
・2010年 10,000人
・2025年 8,150人
・2050年 5,400人
→当たり前ですが、上記の農業人口と同様に半減すると、2025年には1万人を切る結果に。

仮に有機農業人口が毎年1000人増えてゆくと、40年で4万人増加するので、
・2050年 45,400人
となります。
有機農業人口はかなり増えますが、
全体の農業人口の割合からすれば4%ほどとまだまだ少数派です。

そのような懸念事項もありますが、反対に、
これからの農業を支えるものとして考えられるのがIT技術。
今まさに農業の現場で、ドローンやIot(Internet of thing)などIT技術を活用した取り組みが
活発に行われています。
このような技術開発が一人当たりの生産性を上げることにつながり、
農業人口の減少に伴う農業の衰退を食い止める鍵になってきそうです。

もしかすると、有機野菜や無農薬野菜の宅配という面でも、
九州の宮崎県高千穂町から東京都〇〇区の〇〇さん宅へドローンでお届けします、
ということになっているかもしれません。
・「朝収穫して昼に発送すれば夕方に届く」となれば鮮度抜群。
・配送料の多くを占める人件費が要りませんから価格も安くなる。

農家直送販売を行う有機農家に、そんな日が来るかもしれません。

 

まとめ

農業界はこのような農業人口の減少の課題に加えて自由貿易協定などの影響も危惧されます。

私自身、1人の農家として農産物を生産しますが、消費者としても日本の農業を支えたいと思います。
パンや果物、穀物などの食材を買うときになるべく日本で作られたものを購入しようと心がけています。

IT技術に加えて、農業を支えるもうひとつのもの、それは投資(消費)です。
何かを購入するとき、それは、その作り手への投資と捉えることができます。
例えば、車を買うとき、服を買うとき、パンを買うときなど
それはそれぞれの作り手であるメーカ、ブランド、パン職人への投資になっているはずです。

某飲料メーカーの「世界は仕事でできている」という広告が以前にあったと思いますが、
私は「世界は投資(消費)でできている」と思います。

どうせなら、社会をより良くしてくれる作り手へ投資(消費)してみませんか?

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