なぜオーガニック食品が身体に良いのか

食と健康と子育て
ピチピチレタス

“You are what you eat”という諺があります。
あなたはあなたが食べたものそのもの。

耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

食べ物を食べると、私たちの体内では
”咀嚼→消化→吸収→排泄”という言葉にすると簡単な、
でも実際にはとても複雑な分解や合成が行われています。

その体内で起こる働きの中で、オーガニック食品が身体に良い理由について
見ていきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

身体の細胞は生まれ変わる

私たちの体は約60兆個の細胞で構成されています。
そして一日あたりおよそ7000億個の細胞が生まれ変わります。

中にはほんの数十秒しか寿命がないタンパク質もあります。
つまり、私たちの体は常に流れの中にあり、バランスをとり続けているんですね。
久しぶりに会った人の外見が同じようでも、実は細胞は少しずつ更新されている。

生物学者の福岡伸一さんはこれを”動的平衡”と呼んでいます。

”動的平衡であるがゆえに、傷つけば修復され、病気からも回復する。
流れているがゆえに、不要なものである老廃物を常に外部に捨てることができる”

”その流れが一体どこからやってくるのかといえば、それは食べものとしてやってくる”

”植物性のものにしろ、動物性のものにしろ、他の生命の動的平衡を支えていた物質は、
消化によっていったん解体されたあと、今度は私たちの身体の動的平衡を支えるようになる”

動的平衡と聞くと難しそうだなと感じてしまいますが、
この説明を読めば少しわかるような気もしませんか?

例えば、野菜は水分がほとんどですが、野菜には土から吸収したミネラルなどの栄養もあります。
ある人の毛髪のミネラルの不足分が、畑のミネラルの不足分と一致したと聞いたことがあります。
直接本人から話を聞いたわけではないので、野菜と毛髪との直接的な関係がどうなのかはわかりませんが、
「体の動的平衡を支えるようになる」というのはあながち間違っていないかもしれません。

オーガニックなものが体に良い理由

”私たちの身体の動的平衡に参加しない物質である添加物や人工物が混入していると
私たちの身体の動的平衡を攪乱することになります”
ここに、オーガニックなものが良い第一義的な理由があります。

”そしてもうひとつ、
他の生命の動的平衡を支えていた物質群を過不足なく食べることは、
多くの場合、私たちの動的平衡を支える上でも過不足がない”
つまり、オーガニックなもの、特にまるごと食べることが体に良い第二の理由です。

翻って、
”単一の生成されたものを過剰に摂取すること、多くのサプリメントがそうですが、
動的平衡の観点からすると必ずしも健康を増進することにはならない”

戦前を生き抜いてきた方々が丈夫なのは、人工的に作られたものではなく
自然に作られたものを普段で食べていたから。
野菜も栄養となる土の生態系(土壌動物、土壌微生物、菌など)が単一ではなく、
多様である方が病気になりにくいので、戦前からそのようなものを食べていたことも
長寿であることに関係していると思います。

実際に高千穂のおじいちゃんおばあちゃんはとても元気です。

まとめ

“You are what you eat”

今の健康状態を決めているのは、それ以前に食べたものによって決定されています。
すなわち、”何を、どれくらい、どんな風に食べたか”という結果。
とはいうものの、あまり、細かく考えすぎるよりかは、
楽しく食卓を囲むことが一番大切なことだと思います。

参考になれば幸いです。

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