日本の単位面積当たりの農薬使用量は世界の中でも多いと
皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?
”アメリカの七倍の使用量”とか”世界で三本の指に入る”など
日本人からするとあまり嬉しい言葉ではないですね。
ただ、結果には原因(要因)が必ずあるものです。
その要因についていろいろな角度から見ると少し納得できるかもしれません。
参考になれば幸いです。
下記の記事も参考にしてみてください。
農薬の開発は宝くじを当てるようなもの
農薬は危険?安全?
日本の気候特性と主要作物
日本の気候は、ほとんどの地域が温暖湿潤気候に属します。
(ただし、北海道や東北は亜寒帯、南西諸島は亜熱帯)
春には梅雨が、夏から秋にかけては台風も通過します。
このような温暖で湿度が高い環境は、虫や菌が好む環境です。
例えば、お風呂場は換気できないとカビ(菌)が発生しやすいですよね。
そんな環境下で主食である米を夏に栽培しなければいけないということは
農薬を使用せざるを得ない状況ということです。
農家にとっては頭を悩ませる問題です。
収量がなければ収入もなくなるわけですから。
農薬を使用していない場合は、使用した場合と比べると収量が20~30%減るそうです。
最悪の場合は収穫ゼロに。
これは病気や虫、雑草の害によります。
一方、欧米のような乾燥した地域では、主食となる小麦を栽培します。
小麦のような麦類は元々病害虫の発生が少なく農薬の使用量が少なく済みます。
つまり、農薬の使用量は
- 地域の気候特性
- 育つ作物の特性
が関わっているんです。
作物別に比較すると
各国の単位面積当たりの農薬使用量は、各国の主食となる農産物の農薬使用量に影響します。
日本であれば米、欧米であれば小麦。
では、作物別にみるとどうでしょうか。
農薬工業会のデータによると、、、
ブドウ
日本はアメリカとイタリアの2/3倍、フランスの1/2倍
大豆
日本はアメリカの2倍
というように、
作物別でみれば日本が他の国に対して特に
単位面積当たりの農薬使用量が高いというわけではないのです。
モノづくりの国、日本。
日本人の気質を考えてもむやみやたらに農薬を使い、作物を育てるということも考えにくいですし、
この結果からもそれが言えるのではないでしょうか。
まとめ
農薬は使用量が少なくても影響力が強いものもあるので
一概に使用量だけでは言い切れないこともあります。
つまり、単位面積当たりの使用量が多いといっても
- 国の気候特性
- 主要作物の特性
- 作物別の使用量
など、様々な角度から見ることでその背景を理解することができます。
ネットにはいろんな情報がありますから、多面的に情報を集めて冷静に判断する必要がありますね。